<   2009年 03月 ( 1 )   > この月の画像一覧
ショービンガーさん来日
2009年、早くも2ヶ月が過ぎ3月に入ってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ここ大地窯では、梅も大分咲いておりメジロやウグイスたちの来臨もしばしば。
c0150665_233796.jpg

活動としては、3月を目前に去年の展示会の記録や活動状況をまとめつつ、今年の展示会や窯焚きの日程を詰める作業に追われています。

そんな中、前回のエントリで告知いたしましたとおり、スイスのジュエリーアーティスト、ベルンハルト・ショービンガーさんが大地窯に遊びに来てくださいました。

背が高く笑顔がとてもお似合いのユニークな方で、スイスでのお話や彼の作品のお話、当日ショービンガーさんがお泊りになっていた、ジュエリーカレッジのK先生ご夫妻の家でのエピソードなど、ユーモア溢れるショービンガーさんの性格がうかがえるものでした。

そんなショービンガーさんが、ベロニカさんの部屋の中に置いてあったある物にとても興味を持ちました。それは、この日の参加者であり当ブログでもお馴染みのmasaさん宅の畑から出土した縄文土器の一部。縄文土器のことはご存知のようでしたが、その3つの欠片について沢山のことをmasaさんに質問し、さらに土器の形や歴史についての興味が強まったようでした。
そしてベロニカさんの発案で、その中の一つをプレゼントすることに。ちょっと迷ったあと、丸い欠片を選んだショービンガーさんはとても嬉しそうにその欠片を耳へ持っていって、何かを感じ取るような仕草を見せてくれました。

ショービンガーさんの作品は、使い古された道具や捨てられたものを使ったものも多いのですが、その素材となるものの使われてきた歴史や、それに宿る力を活かすという特徴があるように思われます。
この土器を耳にあてるという仕草も、そんなショービンガーさんの土器から何かを感じ取りたいという思いの表れなのでしょう。

ベロニカさんはよく「器は私が作るのではなく、土が作ってくれる」と言います。素材に内包される本来の素質や力を活かした作品を作る、ということは二人にとってとても重要なことなのです。

しかしそれは私達の生活の中においても重要なことで、例えば料理を作るときや人と協力して何かをしようとするときなど、余計な手を加えすぎたり自分の思い通りに人を動かそうとしても上手くいかないことがしばしばあります。

この二人のアーティストの作品は、多くの人々が陥りがちな誤りに素朴な解答を与えてくれているような気がします。そしてこの二人の仲が良いのも、そんな共通した考え方を持っているからなのでしょう。それは過剰な需要と供給により、必要の無いものまでが大量に生み出され消費される、現在の日本や諸外国に必要な考え方ではないかと感じます。


今回のショービンガー先生の来日は突然のことで、色々とお話する機会はもうないのですが、今後ベロニカさんとの二人での展示会などもやれればいいなという野望が俄かに育ってきました。またこれからは、ショービンガーさんの活動も紹介していこうと思っています。

また一つアーティスト同士の繋がりが強まり、大地窯としてのモチベーションも上昇させることが出来た素晴らしい会になりました。この流れに棹をさして、大地窯は前進していきたいと思います。
c0150665_2338345.jpg

by shoot
[PR]
by oochigama | 2009-03-03 02:24 | 活動コラム