本焼き ~序~
こんにちは。本焼きを行うということで、東京から招喚されたshootです。

陶器製作の過程もいよいよ大詰め。
ヴェロニカさん以下窯焚きスタッフ一同、9月6日以降3日間のタイムスケジュール
を確認して、午後5時、本格的な窯焚き作業が開始されました。

一番最初に全員で木材を一本ずつ窯の中に投入し、今回の窯焚きの成功を祈願。
窯焚きがうまくいきますように…。

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今回使用する木材はソロの木とマツ。まずはソロの木を使い、
6日の午後5時から7日の早朝6時にかけて、600℃を目安として
漸次温度を上げていきます。

この大量の木材を燃料にし、窯は自らの体の中を燃やして陶器に命を吹き込んでいく。
そう思うと、この窯も私達チームの一員なんだなぁという気持ちになってきます。

作業は昼夜を問わず続くので、交互に休憩をとりながら
窯の温度を調整していくわけですが、仮眠をとり終わって交代してみると
寝る前に比べて窯の温度や状況が著しく変化していて、交代後うまく温度を上げられなかったり逆に温度を下げてしまったりと、引継ぎ時がなかなかうまくいかないという状況が出てきました。

ここが、複数人で窯焚きをする上で最も難しい部分の一つで、
「温度調整がうまくいっている時は、なるべく薪をくべる人を代えたくない。
だけど人間がやっている以上、長時間休まずに続けるのは難しい」
とヴェロニカさんは話します。

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暁を知らせる鶏鳴の聞こえ始めた午前4時。
400℃を境に、どうしても窯の温度が上がらなくなってしまいました。
今までと同じようにやってたのにどうして…。

しかしながら「ちょっと早いけどマツを使い始めましょう」というヴェロニカさんの機転により、私が仮眠を終えた午前8時すぎには無事600℃を越えていました。
マツはソロに比べて脂分が多く、火力が上がりやすいのです。

常に流動的な窯の状態に合わせて臨機応変な対応をすることこそ、
窯焚き成功には不可欠なことなんだなと実感する出来事でした。

でもこれで第一関門は突破。
薪置き場の上から見守ってくれていたヒメちゃんもホッと一安心。

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次は、さらに丸一日をかけて1250℃付近まで温度を上げていきます。
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by oochigama | 2008-09-10 02:02 | 活動コラム
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