夏の声、人の声
いよいよ7月も晦日を迎え、明日から8月となりました。
にも拘らず、未だに梅雨の明けない地域の多い奇妙なお天気ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

大地窯でも暑くじめじめした毎日が続いていますが、その中で少しずつ作品も形になり始めているようです。

そんな中、過ぎたる7月19日に昨年根津での展示会の際演奏会をしてくださったSさん、Gさん、Oさんの3人とダンサーのKさん1人を招いて会食が行われました。この企画は今年の3月ごろに持ち上がったもので、5月初旬から日程調整を続け、ようやくこの日に実現となったのです。

この4人のアーティストを迎えるべく、大地窯では朝早くから料理の準備が行われていました。
メニューはスパイスを調合して作ったスリランカカレーと、既存のルーから作った季節野菜のインドカレー2種の計3種類。
前者は香草の香りの際立つちょっと辛めのカレーで、後者2種は日本のカレーに近い甘めの味。
その3種のカレーを壁際に一時的に拵えた台の上に並べ、好きな種類のカレーを自分で盛って食べます。
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加えて、いつも大地窯周辺の木々の手入れや薪のお世話をしてくださっているFさんが、ソバを打ってくださいました。この日に合わせて色々練習してきてくださったということで、なかなかのお味だったようです(私はそば粉アレルギーのためご相伴に預かることが出来ませんでしたが…)。
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この他にも、この日集まってくださった方々から沢山の差し入れがあり、バラエティに富んだ昼食メニューとなりました。

お招きしたアーティストの方々は大地窯の器で食事をするのは初めてだったのですが、「この器で食事できるのはとても嬉しいし、何か特別な感じがする。器の感触がとても心地よい」と、一様に喜んでくださいました。
このような沢山の人が集まった会食の場という雰囲気のせいもあるかもしれませんが、その土地の土から作られた器を使い、その土地で採れた食物を食べるということが、人間としていかに大切であるかということを感じ取ってもらえたように思え、大地窯のスタッフとして大変嬉しく思っています。

その後、夕方からこの4人のアーティストたちによる演奏とダンスが行われました。
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笙、アコーディオン、声、人間の動き。驚いたことに、笙の音色がヒグラシの声にそっくりなのです。別々に聴くと明らかに違う音なのに、とても不思議です。ヒグラシが鳴きしきる日が暮れ始めた山奥の小さな居住空間は、俄かに周囲の木々や動植物と渾然一体となり、正に大地とそれに付随するものの一部となったような感覚を味わいました。
演奏とダンスが終わったあとも、数分間誰も動きません。動けないのかもしれません。動きたくないのかもしれません。しかしそこは本当に満ち足りた空間でした。

この日の宴は、集まった人たち皆にとってとても有意義な時間であったろうと思います。
ヴェロニカさんも沢山のインスピレーションを得たようで、「本当にやってよかった」としきりに言っていました。
4人のアーティストと大地窯の出会いによって、次にどのようなものが創造されるのか、スタッフとしても一個人としても非常に楽しみです。

アーティストの創造の場として、また皆の自然回帰の場としても、再びこのような機会が作れたら良いなと思っています。

by shoot
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by oochigama | 2009-07-31 22:00 | 活動コラム
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